■2015年 10月 8・9 第13回 中山セミナーを実施しました

第13回 中山セミナー
2008年に始めた中山セミナー、早7年を経過し、今年は、2月12・13日、6月11・12日に次いで、通算13回目を迎えました。
今まで、様々な試みを行い、歯科衛生士のスキルアップを目指してきました。
各自で到達度に差はあっても、確実に進歩していることが実感できます。
ここ数年、中山先生にだけ教えていただいているので、シャープニングの方法も混乱なく統一した考え方で技術アップが出来る点も良かったと思います。
ここ数年はスタッフの異動もなく、安定していましたが、ここに来て、結婚、妊活等で戦線離脱し始め、新しいスタッフの育成が急務になってきました。
今後とも、中山先生にはお世話になっていこうと思います。
2015年10月の中山セミナーの様子

スタッフの感想


口腔内の状況を説明してきちんとやれば歯が残せるということが分かり 患者さんとやる気を共有できました
 郡司 とし江(歯科衛生士)経験11年目

1. 理解できたこと
  今回のケースはポケットが深く、ポケット底まで歯石を取るために浸麻下でSRPが望ましい。プロービングも、ポケット底まできちんと計測するために丁寧にする。分岐部病変がなく、骨吸収が隣接だけなので、歯石をきちんととってあげるとだいぶ改善できる。今きちんとやれば、歯は残せる。歯間清掃指導は最初だけではなく、できているかどうかの確認が重要だと感じました。
2. わからなかったこと
  シャープニングをもう少し教えていただきたかった。
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  ポケット底を意識してプロービングする。
4. 総合的感想
  今回、糸ようじの使い方や、患者さんの口腔内の状況を説明していただいてきちんとやれば歯が残せるということが分かり、患者さんとやる気を共有できました。今後残せるように全力を尽くしていきたいと思いました。



自分自身を客観的にみつめ できている所もみつけながら成長できるように 日々努力していたいと思います
 柴崎 静香(歯科衛生士)経験26年目

1. 理解できたこと
  ・スティムレーターの使い方、適応例。
・エキスプローラーでの探知時に出血するのは、炎症の証拠、歯石の取り残しがあること
・歯間ブラシでは、清掃が不十分なこと
・舌側のクラウンマージンのプラークによって、深い歯周ポケットができるが、レントゲンに写らないので注意すること
2. わからなかったこと
  ・薄く硬く残っている歯石をツルツルにできる技術の習得
・器具の管理
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  エキスプローラーでの探知の時に、Cなのかマージンに引っかかるのか分かりにくいことがあるが、咬合面から滑らせるように、エキスプローラーを使うことで、判別できる。
根面が脱灰してザラザラ、硬い感じのする人がいる、フロスできれいにしたり、Caが足りているのか、全身的な健康状態の把握ができるように検査を勧めたり、正確な問診を行う。
4. 総合的感想
  また次に、先生にお会いできるときまで、自信を持って成長できていると思えるように、自分自身を客観的にみつめ、できている所もみつけながら成長できるように、日々努力していたいと思います。



もやもやしていた点がスッキリしました これを忘れないうちにまた明日から意識して実行していこうと思います
 須長 美紀(歯科衛生士)経験13年目

1. 理解できたこと
  SRPでポケット底の残っている部位には残石があって、特にポケット底にあることが分かりました。探針ではもっと思っている以上に深く挿入して探知しないといけないという事、力の強さもスケーラーをあてる時は、もっと力を入れていい事が患者さんの声から分かりました。
2. わからなかったこと
  キュレットのシャープニングはまだまだ不安です。
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  CK6のシャープニングで形態は徐々に出来ているが、部分的にエッジが研げてない。それは側面が紡錘形になっているという事。ただ、その部分を平らにすることで切れるようになることが分かり、地道にやっていくことを学びました。
4. 総合的感想
  前回よりも特にシャープニング(特にCK6)を積極的に聞くことが出来たので、もやもやしていた点がスッキリしました。これを忘れないうちにまた明日から意識して実行していこうと思います。



シャープニングでこんなものかなとならないように 一つずつ確実に出来るように根気よく取り組んでいきたいです
 岡野 敦子(歯科衛生士)経験12年目

1. 理解できたこと
  SRPのチェックに入っていただき、コンタクトに残石があって、除去できるとぐっと奥まで器具が入っていくのが分かった。CK6の動かし方を口腔内で確認できたので、活かしていきたい。
つるつる感を再確認できた。患者さんとも共感できたと思う。
2. わからなかったこと
  ポケット底を意識していく
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  シャープニングはこれでいいのか?研いでいると心配になるけど、少し研いだら面を意識して、どうあたっていたのか、次はどうするか考えながら、ゆっくり確実に進める。
スケーラーを持つ力が弱い、石がたってしまうクセが分かった。
4. 総合的感想
  今回は患者さんに入っていただき、自分のツルツルレベルが低かったと感じました。SRP、シャープニングでこんなものかなとならないように、一つずつ確実に出来るように根気よく取り組んでいきたいです。



少しずつポケット底にキュレットや探針を当てられるようにしていきたいと思いました
 北島 明奈(歯科衛生士)経験10年目

1. 理解できたこと
  ポケット底の歯石を取り残していたことや、場所によってポケット底まで探知できていなかった。
2. わからなかったこと
  キュレットの使い分けがまだできていないなと思ったので、今回教えてもらったことを日々の臨床でやってみて習得していきたい。
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  中山先生に比べると、ポケット底の探知がきちんとできていなかったので、ポケット底にふれる感覚を身につけることが大切だと思った。
4. 総合的感想
  シャープニングについては、実際に中山先生にスケーラーを見ていただき、患者さんに使ってもらったが、だいぶ出来ていると言っていただきよかったと思いました。
ただ、ポケット底にうすい歯石を取り残していたので、少しずつポケット底にキュレットや探針を当てられるようにしていきたいと思いました。



深いポケットも管理できるように頑張りたい!
 片岡 裕美(歯科衛生士)経験9年目

1. 理解できたこと
  探知にしろ、スケーラーしろ、かなり力が入ってしまっているということ。今まではメンテナンスでもゴリゴリ取っていたので、力を入れないで動かすことを学んだ。
スケーラーの形は出来てきているが、切れ味があまい。
2. わからなかったこと
  本当にとれているのか、探知できているのか、分からないというか自信がない。先生がアシストしてくれると分かるので、力が入っていると実感する。
3. シンポジウムを聞いて今後に役立つことはあるか
  握力はないと思っていたが、思った以上に強いということで指に力がはいってしまっているので、腕全体でとるようにしていくこと
4. 総合的感想
  今回は長く学ぶことができて、自分のあてにくい部位を確認・指導してもらうことができた。
実践して深いポケットも管理できるように頑張りたい!



模型や抜去歯・画像を参考にして 自然とイメージが浮かんでくるのが理想だと思うので 普段から意識したいです
 藤田 彩香(歯科衛生士)経験6年目

1. 理解できたこと
  歯肉弁歯冠側移動術の症例で、今までは術部位をデリケートなところだからと、プロービング時、あまり触らないようにしていましたが、術前の麻酔下での診査で、近心根遠心分岐部は6mmポケットがあったことが分かりました。一部ポケット底には薄い茶色の点のような着色があり、それが歯石だったこともフラップをして発見できました。今回見た歯牙の形態、歯肉の特徴を念頭において、メンテナンスを行いたいです。相互実習では、中山先生と被験者の感想から、自分の探知と歯石除去時の癖や欠点に気づくことができました。
2. わからなかったこと
  大臼歯部の縁下歯石除去が出来ているかどうか。今回の相互実習では踏み込む事が出来なかったので、機会があれば、実践的にみていただきたいです。
3. シンポジウムを聞いて今後に役立つことはあるか
  ホームケア用品をいくつか紹介していただいて役に立ちました。まず自分で使い心地を体験してみて、患者さんにアドバイスしたいです。
4. 総合的感想
  外科処置の症例を勉強して、実際目視した歯牙の形態、分岐部の状態は頭の中でイメージ出来ていませんでした。あまり意識していなかったのも反省点です。模型や抜去歯、画像を参考にして、SRPやメンテナンスの時の探知の際に自然とイメージが浮かんでくるのが理想だと思うので、普段から意識して、習慣づけたいです。



教わったことを一つも手を抜くことなくやってみて それを継続して初めて患者さんに喜んでもらえる技術が身につく
 三代 英知(歯科医師)経験21年目

1. 理解できたこと
  CK6のシャープニングは、両脇・背・腹の千面を意識して砥石をエッジにあてない角度と面をつくる両方を意識して、細くて切れるスケーラーをはじめての形を変えることなく作っていくこの作業はやはり難しい。自分の手で習得していくものだと思いました。
3. シンポジウムを聞いて今後役立つことはあるか
  器具を研磨して切れる道具を使い、基本通りに歯石をとることの大切さ。でも決して中山先生のテクニックは先生だからできるものではなく、高価な材料も高い機材も必要としない。ただ丁寧に1つずつやることだと改めて思いました。
4. 総合的感想
  習うこととは、つまりそれは真似ることなり。先生に教わったことを一つも手を抜くことなく、全てやってみて、また、それを継続して初めて患者さんに喜んでもらえる技術が身につく。従って習ってもその覚悟ができた人のみに、道はひらけるものだと思いました。